取引のしかた

日本FX

自分にあったトレードの仕方を決めよう

FX 取引自分の投資スタイルを決める、トレードには、いくつかのやり方があります。

取引開始から決済までの期間によって、呼び名から手法、使用するツールまで異なってきますので、自分の投資スタイルを確立させることが重要です。

投資スタイルはおおまかに、取引期間の短い順に「スキャルピング」「デイトレード」「スイングトレード」に分けられます。

なお、これらの投資手法によって、使うチャートの種類も異なってきます。

「スキャルピング」は超短期売買のこと、取引開始から決済まで長くて数分、短くて数秒という期間の取引です。

わずかな利益を積み重ねていくスタンスです。円に換算すれば1回あたり1銭から数銭の利益を狙うやり方です。

「デイトレード」は、10分程度から長くても1日のうちに手じまいするトレードで、10銭から1円近くの利益を狙います。

是非、初心者の方には成功してほしいので、最後まで目を通してくださいね。

ビジネスマン向きのスイングトレードとは?

FX 取引一日中パソコンの前に張り付いていなければならないスキャルピングやデイトレードは、ビジネスマンに不向きかもしれません。これらに比べ、「スイングトレード」と呼ばれる手法は、2日から1週間ほど期間を保有します。

狙う利幅も大きめで、スワップポイントも期待できます。

ワンポイント 初心者が始めるときに負担を少なくするコツは?

まずはレバレッジを低く抑えて「慣らし運転」からスタート。高金利通貨は、「売り」から入るより「買い」から入りたい。

キャピタルゲイン(差益)狙いの投資でも、マイナスのスワップポイントだと、精神的負担になる。

FX取引業者

FX 取引会社業者にはおよそ①証券会社系列②商社系列③商品先物系④独立系の4タイプがあります。

この中でも自分の投資スタイルに見合った業者を選びたいものです。

選ぶポイントには、・手数料はどのくらいか・注文の仕方はどんな種類があるか・通貨ペア数はどれくらいあるか・スワップポイントの扱いは、などがあります。

まずは取引業者を選ぶ

FX 取引選択するポイントをチェックし、自分にふさわしい業者を選ぶことが重要です。

とはいえ「注文の仕方」に関しては、自分のスタイルが固まらないと判断できません。

そこで初めてFXを行うなら、2つ以上の取引業者で口座を開設することをお勧めします。

(口座開設はおおむね無料)いくつか試した中から自分にあったところを選べばよいかと思います。

まずは口座を開設しよう

取引はインターネットで行います。

FXを始めるにはまず、取引業者に口座を開設しなければいけないので、口座開設の申し込みは、インターネットを使って行います。外為オンラインの例を挙げて説明します。

FX 取引どの業者もほぼ同じやり方ですが、細かい点で若干の違いがあります。

これらは各取引業者のホームページでの確認が必要になります。

 

FX 取引取引業者のホームページを開いたら、資料請求や口座開設のフォームがあります。

クリックして確認しましょう。申し込みフォームには住所・氏名など必要事項を記入し、送信します。

およそ1週間後には申し込み用紙や資料などが郵送されてきます。

取引約款やリスク確認書なども送られてくるので、必ず目を通しておきましょう。

申し込み用紙に必要事項を書き込み、運転免許書のコピーを同封してください。

証拠金を振り込んで取引開始

取引業者の審査にパスすれば指定銀行の通知、取引に必要なパスワードが送られてきます。
指定された銀行口座に証拠金を振り込めば、取引を始めれます。

取引画面について

FX 取引注文方法を知っておく、実際に取引を行う前に、取引画面の見方について知っておかなければなりません。

現在の為替レートや過去の通貨の動きを(チャート)の見方など、表示してある項目を覚えておくことが必要です。

また、通貨の価格には「売値(Ask)と「買値(Bid)」の2つが表示されます。

この売値と買値の差を「スプレッド」といいます。

売値が買値を上回っていますが、この差額が、取引業者が受け取る分(取引コスト)になります。

スプレッドは取引業者によって異なるので注意してください。

投資スタイルを考慮する取引画面で重要なのが、取引の仕方です。

FXには「指値注文」「成行注文」といった基本的な注文方法のほかに、「逆指値」や「IFD」「ODO」「IFO」といった注文方法もあります。

さらに取引業者によっては、便利な取引システムを設定しているところもあります。

自分の投資スタイルにマッチした取引方法を見つけましょう。投資家のライフスタイルによっても状況は変わります。

ずっとパソコンの画面に張り付いていられる投資家と限られた時間しか売買できない投資家で状況は異なります。

ワンポイント 取引業者によってスプレッドは変わる?

FX 取引FXの取引コストには、取引業者に入る取引手数料とスプレッドがある。

多くの取引業者が取引手数料を無料にしているので、スプレッドが実質的な取引コストとなる。

取引業者ごとにスプレッドは異なるので確認しましょう。

「指値注文」と「成行注文」の特徴を知ろう

ここでは基本的な注文方法である「指値注文」と「成行注文」について説明します。

「指値注文」とは買いたいレート、売りたいレートを指定する方法です。

FX 取引例えば、ドルを買いたい(円を売りたい)という時に、1ドル=100円だった場合、「1ドル=99円まで下がったら買ってもいい」と思えば、指値=99円として指定して注文します。

そして、注文期間内に1ドル=99円の値をつけたら売買は成立します。

「その日のうちに」「1週間」といった、注文期間も指定できます。その間に99円の値をつけなければ不成立となります。

これに対して、「成行注文」は、注文した時点での価格で売買する方法です。

刻一刻と動く価格を見ながら注文ボタンを押します。取引業者に注文が届いた時点での価格で売買が成立します。

注文が届くまでにわずかながらタイムラグがある為に、思惑とはやや違った価格で約定(注文成立)します。

「成行」は相場急変の時に使う

FX 取引「成行注文」にすれば取引は必ず成立しますが、価格指定はできません。

相場が急変して「利益確定を急ぎたい」、あるいは「損切りを急ぎたい」ときに使います。

とくに、損失を最小限に抑えるのに有効です。

ワンポイント 注文ミスに注意

FX取引も人間が行うゆえにミスもつきまとう。注文ミスによる損失を被らない為にも注意が必要。

「通貨ペア」「売りか買いか」「取引パターン」「数量」など、1つひとつ確認しながら慎重に注文しましょう。

「逆指値注文」も有効に使おう

FX 取引指値注文は「安くなったら買う」「高くなったら売る」という手法です。

つまり一定の価格まで下がれば「買う」、一定の価格まで上がれば「売る」ということです。

一方ここで説明する「逆指値注文」は「高くなったら買う」安くなったら売る」という注文方法なのです。

文字通り指値の「逆」で、「ストップ注文」ともいいます。

例えば1ドル=100円のとき、「もし101円をつけたら買い」あるいは「もし99円になったら売り」という注文を出すのです。

「安いときに買ったほうが利益は大きくなるのに?」と思うかもしれませんが、「逆指値」にはそれなりのメリットがあるのです。

トレンドに沿って取引ができる

何故、今より高くなったら買いたいと思うのでしょうか。

為替は上昇でも下降でも、一方向に動き出したら、しばらくそのトレンドがつづく傾向があります。

例えば、この価格まで上がったら上昇トレンドが確認でき、しばらく価格はあがりつづける確率が高いと判断できます。

逆に、ここまで下がったらしばらく下がりつづける確率が高い、とも言えます。

「買い」と「売り」が同時に出来る「IFD注文」や自動売買注文

FX 取引為替市場は24時間開いています。その間ずっとパソコンに張り付いて値動きをチェックしているわけにはいけません。

ところが、目を離したすきに相場が急変し、思わぬ損失を被ることもあります。

それを避けるために「自動売買注文」というテクニックがあります。あらかじめ売買する為替レートを設定しておくのです。

「指値注文」や「逆指値注文」も自動売買注文ですが、ここで紹介する「IFD注文」「OCO注文」は指値・逆指値注文を組み合わせたテクニックです。

取引成立と同時に自動的に次の注文

FX 取引取引が成立したら、次の決済の為の注文(反対売買)が自動的にセットされるのが「IFD注文」です。

例えば、1ドル=120円でドルを買うという注文と同時に、1ドル=121円になったらドルを売るという注文を出しておきます。

2つ目の反対売買の注文は、最初の注文が成立したときに初めて有効になります。

IFD注文は利益確定を想定して出しますが、その逆の損切りのときにも使えます。

パソコンの前から離れなければならなくなった時に、大きな損失を避けるために活用します。

1度に2つの注文を出す「OCO注文」

FX 取引2つの注文を出して、一方の注文が成立したら片方の注文が取り消されるのが、「OCO注文」です。

例えば高いレートになったときの「売り注文」、安い為替レートになったときの「売り注文」の2つを出し、先に該当するものが成立するという注文方法です。

この2つの注文に優先順位はありません。例えば1ドル=118円で買いポジションがあったとします。

現在、円安が進行して1ドル=120円になって2円の利益が出ています。

今すぐ決済すれば2円の利益確定です。しかし、円安がさらに進行した分の利益が得られません。

逆に円高になれば、利益が減ってしまう、あるいは損失を被ってしまいます。

そこで、「121円の指値の売り注文」「119円の逆指値の売り注文」を同時に出すのです。

(前者では3円、後者1円の利益確定になる)これが決済注文を2つ出せるOCO注文です。

一度に3つの注文を出す

FX 取引IFD注文とOCO注文の組み合わせた注文方法が、「IFO注文」です。

最初の注文が成立したら、あとは自動的にOCO注文発動するという注文方法です。

例えば、1ドル=118円のとき、「1ドル=117円で買い」という注文を出します。

この注文が成立したときに、次のOCO注文が自動的に発動されるように設定します。

つまり、「1ドル=119円で売り」という利益確定注文と「1ドル=116円で売り」という損切りの注文を同時に出せるのがIFO注文の特徴です。

(どちらかが成立したら、もう一方は不成立)

①1ドル=117円で1万ドル買い 117(円)x10,000(ドル)=1,170,000円の約定

②1ドル=119円になったら売り→利益確定売り

119(円)x10,000(ドル)=1,190,000(円)-1,170,000円=2万円の利益確定

③1ドル=116円になったら売り→損切り売り

116(円)x10,000(ドル)=1,160,000(円)-1,170,000円=1万円の損切り

一度で「新規」「利益確定」「損切り」と、3つの注文ができるという優れものです。

投資スタイルに合わせて使おう

これらは、仕組みさえわかれば、常時、為替の動きをチェックできない投資家には、ありがたい注文ツールといえます。

しかし注意したいのは、取引業者によって取り扱っている注文方法が異なる点です。

これまで紹介した三つの自動売買は、たいていの取引業者で取り扱っていますが、さらにもっと複雑な注文方法を取り扱っている業者もあります。

投資スタイルに合った方法を選択しましょう。

ワンポイント どの注文方法を選択すべきか?

どの注文方法がいいかは、その投資家の投資スタイルや生活スタイルによって変わってくる。

また、投資資金に対してどこまでリスクを取れるかによっても損切りの水準も変わる。

初心者は、なるべく慣れるまで早めに損切りも念頭に置いておきたい。

それと、IFOは業者によってIFDO、IFDOCOなどと呼び方はそれぞれです。

利益確定の値幅を広げるのも手

利益確定と損切りの値幅を同じに設定して、勝率が5割なら収支はトントンです。

同じ勝率5割でも、利益確定の値幅を大きくしておけば利益はでます。

テクニカル分析ってなに?

FX 取引れから為替がどう動くかのか、過去の価格や取引量といったデータの時系列パターンから判断する手法を「テクニカル分析」といいます。

経済的要因から予測するファンダメンタルズ分析と対をなす手法です。

テクニカル分析で使われるツールが、チャートと呼ばれるグラフです。

これは、為替の水準を時系列にあらわしたものです。

例えばドルが、対円で過去の価格と比べて、どのくらいの水準にあるのか、トレンドとして「上昇しているのか」「下降しつづけているのか」などが一目でわかるようになっています。

ファンダメンタルズ分析は、おもに長期的な動きを探るのに有効ですが、テクニカル分析は、短期的な動きを探るときに使います。

短期間の取引に使えるテクニカル分析

FX 取引通貨に与えるファンダメンタルズ要因は、数多くあります。

通貨を取り巻く経済的要因は世界規模なので、すべてをチェックするのは困難です。

そこで、おもな経済指標だけを見て、あとはテクニカル分析で取引するスタイルがFXにはふさわしいようです。

とくにデイトレードやスキャルピングなどでは、刻一刻の値動きが重要です。

リアルタイムの値動きをチェックしていく必要があり、それにはチャートによる分分析が欠かせません。

ローソク足の読み方

チャートにもいろいろな種類があります。

FX 取引為替の動きを、単純に折れ線グラフにしたチャートもありますが、FXや株式投資でおもに使用されるのが「ローソク足」と呼ばれるものです。

1日や1時間といった一定期間内の為替の動きを1つの記号であらわします。

この記号が、「ローソク」の形に似ているので、こう呼ばれています。

ローソク足は、通貨の「始値(寄り付き)」「高値」「安値」「終値(引け値)」の4つの価格を示します。

1時間ごとのローソク足を「1時間足」、1日ごとのローソク足を「日足」と呼びます。

これらは投資スタイルによって使い分けます。

投資スタイルにあったローソク足を使う

スキャンピングという超短期売買なら、それこそ「1分足」「5分足」といったチャート、あるいは「テイック・チャート」というリアルタイムで価格を表示する「折れ線グラフ」を使用します。

デイトレードなら「1時間足」や「日足」、スイングトレードなら「日足」のほか「5日足」や「週足」といったチャートを使います。

超短期売買に、「週足」や「月足」といったチャートはあまり意味をなしません。

ただし、トレンドを確認する為には必要になってきます。

陽線と陰線について知っておく

FX 取引始値より終値が高くなった時は、「ローソク足」の太い部分(「柱」といいます)は白(または赤)で記します。このローソク足をとくに「陽線」

といいます。終値が始値を下回ったとき「柱」は黒(または青)で記します。このローソク足を「陰陽」といいます。

また、始値と終値の間、つまり柱の部分から上下に線が伸びているケースがあります。

この部分をとくに「ヒゲ」といいます。陰線なら始値より高値をつけた部分、あるいは始値より安くなった部分です。

高値部分をとくに「上ヒゲ」、「安値部分を「下ヒゲ」といいます。

ローソクの形状で上昇・下降が読める?

FX 取引ローソク足1つ1つの足型は、その形状から「大陽線」「大陰線」「小陽線」「小陰線」「十字線」に大別できます。

 

「大陽線」は始値から終値まで大幅に上昇したときの足型です。

逆に始値から終値まで大幅に下落したときの足型を「大陰線」といいます。

 

小幅な値動きのときは、それぞれ「小陽線」「小陰線」といいます。

「十字線」は始値と終値が一致したケースです。

これにヒゲがどのようにつくか、あるいはその有無などで、相場の先行きも占えます。

ローソク足の組み合わせチェック

上昇と下落のパターンがある

FX 取引1つひとつの足型で為替動向を占うことができますが、複数の足型の組み合わせでも、為替が上に動くか、下に動くか、ある程度の確率で予測できます。

ここでは、そのいくつかのパターンを紹介します。

前の足型(日足なら前の日、1時間足なら前の1時間)の大陽線、大陰線の「柱」の範囲に小陽線、小陰線が入ってしますのを「はらみ線」といいます。

型の組み合わせによって「陽の陽はらみ」「陰の陰はらみ」「陽の陰はらみ」「陰の陽はらみ」の4種類のはらみ線があります。

上げのポイント、下げのポイント

FX 取引「はらみ線」は、とくに相場の転換点になる場面であらわれやすいパターンです。

さらに、どの為替水準で出現したか、次の足がどの位置に出現するかでも、先行きを占うことができます。

「陽の陽はらみ」が高値圏であらわれたときは、下落する確率が高くなります。

「陽の陰はらみ」が上昇局面で出現したときは、次の足型がポイントになってきます。

下寄り(低位)で出現したら下げ、上寄り(上位)で陽線があらわれたら、さらに上昇する確率が高くなります。

トレンドラインの動向

FX ト取引為替は刻一刻と動いており、上がったり下がったりを細かく繰り返しています。

この小さな動きのほかに、「トレンド」という大きな流れがあります。

為替は1つの方向に動き出すと、しばらくその方向に向かって動きがつづくというパターンが多いのです。

FXでは、このトレンドを読むことが大事になってきます。

上昇基調なら「上昇トレンド」、下降基調なら「下降トレンド」、「値動きが一進一退で上下に動かなければ「横ばい」と、おおおそ3つのトレンドがあります。

動きの上限・下限が予測できる

FX 取引チャートを見ると通貨の価格は、小さい「山」と「谷」を形成しながら変動します。

上昇相場のときは、切り上がっていくおもな「谷(安値)」と「谷」を結んだ線がトレンドライン(上値抵抗線)になります。

横ばいの場合は、おもな「山」と「山」、「谷」と「谷」をつないだ線がトレンドラインです。

このトレンドラインを引けば、上下する為替相場のなかで、下値で買って上値で売ることができ、利益を出せます。

トレンドラインを引くときのポイント

トレンドラインを引くときは、上値、下値とも引いてみる。

上昇トレンドでも下値支持線だけでなく、上値抵抗線が引けるケースもある。

このケースでは値動きの幅(レンジ)がある程度読めるので、投資しやすい。

いつまでもトレンドは続かない

FX 取引為替のトレンドは一定期間つづく傾向があると述べましたが、際限なくつづくわけではありません。

1ドル=100円から70円まで円高が進行したことはあっても、それが50円、40円・・・となることはありませんでした。

いつかトレンドは変わるものです。下降トレンドから上昇トレンドに、あるいは上昇トレンドから下降トレンドに転換するのです。

「さすがに円高はいきすぎだ」と市場が判断するテクニカル的な要因や、金融政策の変更といったファンダメンタルズにおける要因などから転換します。

では、トレンド転換をどう見抜けばいいのでしょうか。

トレンド転換を見抜ければ、それに合わせた投資法で利益を上げられます。

トレンド転換後は長続きする

FX取引トレンド転換は、為替水準がトレンドラインを抜けたときに確認できます。

つまり、下降トレンドであれば上値抵抗線を上に抜けたとき、上昇トレンドであれば下値支持線を下に突き抜けたときに、トレンド転換になります。

横ばいなら、上値抵抗線を上に抜ければ上昇とエンドに、下値支持線を抜ければ、下降トレンドになります。

トレンド転換後は、まだ「若い相場」だけに長く続きやすく、利益を上げるチャンスです。

 

ワンポイント トレンド転換とともに新発想を

トレンド転換後は新しい気分で挑むことが重要。例えば、横ばいトレンドで、1ドル=118円で買い、119円で売ったとする。

その後、ブレイクアップして120円で新規で買うのには勇気がいるが、発想の転換もあるかと思う。

移動平均線を活用

FX 取引ローソク足は、為替の先行きを占うツールですが、大きな流れをつかむには、ちょっと使いにくい部分があります。

そこで、トレンドラインに加え、「移動平均線」を使えば、勝率はより高まります。

移動平均線(以下、平均線)とは、過去の一定機関の取引価格を平均化してつないだ線をいいます。

例えば、「5日平均線なら過去5日間の取引価格の平均値をその日ごとに算出し、1本のラインにしていきます。

期間取り方は、デイトレードかスキャルピングなど、投資法によって異なってきます。

スキャルピングなら5分線(5分移動平均線)や15分といった超短期線を使うことになります。

位置関係で動きが読める

FX 取引平均線と取引価格の位置関係も、先行きの予想に使えます。

上昇トレンドの時は、平均線は右上を向き、更に価格は平均線の上にありがちです。逆に下降トレンドの時は、平均線は右下を向き、かつ取引価格が下にあります。

また、取引価格と平均線が大きく乖離しているときは、その差を埋めようという動きが出たり、両者がクロスしたら、トレンド転換点となる可能性も出てきます。

ワンポイント 投資スタイルにあった移動平均線

いくつかもある移動平均線のなかから、どのラインを選択するか。

これは短期トレードか長期トレードかによって異なってくる。

例えば、デイトレードで26日平均線を使うのは、世界地図を使って隣町に行くようなものです。

ゴールドデンクロスは「買い」のシグナル

FX 取引移動平均線を使って、為替ルートのトレンドを予測する方法もあります。ゴールデンクロスとデッドクロスと呼ばれる現象です。

移動平均線は、短期移動平均線(短期線)と長期移動平均線(長期線)の2本の線を使います。

短期線が長期線の下に位置し、そこから短期線が上向き、長期線を下から上に突き抜けたときが「ゴールデンクロス」です。

トレンドが下降・横ばいから上昇しに転じたときにあらわれやすいシグナルです

「買いのシグナル」となります。長期にわたって上昇相場となりやすいのです。

デッドクロスは「売り」のシグナル

FX 取引逆に、長期線の上にあった短期線が、上から下に突き抜けたときを「デッドクロス」といいます。

下降トレンドに移行したときにあらわれやすいシグナルです。

デッドクロスがあらわれたあとは、為替水準は下がりやすくなり、「売りのシグナル」となります。

とくに穏やかに下降し始めた長期線の上から、急降下した短期線が下に突き抜けたときは、”強い”売りシグナルといえます。

ロスしてから投資活動を起こしても利益は得られますが、平均線の動きを見ながら、クロスする前に投資したほうが、より大きな利益を生みます。

ワンポイント 移動平均線を使った買いどき、売りどき

ゴールデンクロス、デッドクロスがあらわれてから投資行動を起こしても利益は得られるが、事前に予測できれば大きな利益を得ることも可能。ゴールデンクロスのケースでは、短期線が上向いたところがねらい目。

他にもあるテクニカル分析

FX 取引テクニカル分析は「トレンド系」と呼ばれる指標で、為替水準から、為替の方向性を占う分析です。

これに対し、「相場の変化・転換点」を探るテクニカル分析に、「オシレーター系」という指標があります。

「オシレーター系」分析には、「RSI」「スキャスティクス」「MACD」など多数あります。

その多くは、相場の過熱感から、「買われすぎ」「売られすぎ」を数値であらわし、相場の転換点を探る指標です。

インターネットで為替チャートをチェックすると、オシレーター系のチャートも確認できます。「RSI」を例に挙げてみましょう。

「買われすぎ」「売られすぎ」を、0から100までの数値であらわします。

50が中立です。50から上で100に近いほど「買われすぎ」、50から下で0に近いほど、「売られすぎ」といわれます。

相場の転換点をさがるのに適しています。