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通貨の価値を変える要素
商品の価格は需給で決まります。その商品が欲しいという人が増えれば、価格は上昇し、欲しいという人が少なければ価格は下がります。
同様に、ある国の景気がよく、その国に投資したいという人が増えれば、その国の通貨を必要とする量も増えて、通貨の価格は上昇します。
また景気が悪くなったり、国力が落ちたりすれば、その国の通貨は敬遠され、価格は下がってしまいます。
通常、為替を左右する要素としては、①景気②金利③地政学リスク④原油などの商品価格⑤政治の安定度などが挙げられます。
なかでも景気動向には、国内総生産(GDP)や失業率、貿易収支などが大きく関わります。
金利と通貨高は連動する
ただし、「通貨が高くなる」「通貨が安くなる」のは、2国間の関係によります。例えば、A国の景気がよかったとしたら、B国がそれを上回る景気のよさであれば、B国通貨はA国通貨に対して上昇することになります。
これは、金利についても同じことがいえます。金利が上昇すれば一般に通貨は高くなる傾向にあります。
しかし、金利が高くても、それ以上に相手国の金利が上昇すれば、相対的に通貨の価格が下がります。